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2010 シーズン終了
1月からチームの指揮を執り、10ヵ月で42試合。
全国リーグが終了し、そしてついに今日、シーズン最後の練習となった。
思えば今年一体何時間バスに乗ったのだろうか?
人生でこんなに長い時間バスに乗ったことなどなかった。
片道8時間、3000m級の山道をいく度も上り、いつも酸欠になりながら戦かったアウェーでの試合の数々。長時間の移動と高地での試合は、これまで日本のプリンスリーグやスペインのDivisión honor(スペインユース一部リーグ)でも経験したことない本当に過酷なものだった。
だが、人は苦労をした分だけ強くなっていくもの。
ここではそうやってたくましい選手が育ってゆく。
見てください、今日チームで撮ったこの写真を。

比べて見て下さい、上のシーズン開始にとったタイトル写真と。
この一年でみんないい顔つきになったでしょ・・・!?
2010 シーズン閉幕。
さぁ日本へ帰るぞ!!
全国リーグが終了し、そしてついに今日、シーズン最後の練習となった。
思えば今年一体何時間バスに乗ったのだろうか?
人生でこんなに長い時間バスに乗ったことなどなかった。
片道8時間、3000m級の山道をいく度も上り、いつも酸欠になりながら戦かったアウェーでの試合の数々。長時間の移動と高地での試合は、これまで日本のプリンスリーグやスペインのDivisión honor(スペインユース一部リーグ)でも経験したことない本当に過酷なものだった。
だが、人は苦労をした分だけ強くなっていくもの。
ここではそうやってたくましい選手が育ってゆく。
見てください、今日チームで撮ったこの写真を。

比べて見て下さい、上のシーズン開始にとったタイトル写真と。
この一年でみんないい顔つきになったでしょ・・・!?
2010 シーズン閉幕。
さぁ日本へ帰るぞ!!
「あなたはなぜサッカーをやっているのですか?」
エクアドル、発展途上国であるこの国は非常に貧富の差が激しい。
人種は「メスティソ」と呼ばれる先住民とスペイン人の混血が約6割、「インディヘナ」(先住民)が約3割、欧米からの移民の白人が約1割、他、という割合になっている。
この割合は所得階級をそのまま映し出していると言っても過言ではない。
プール付きの豪邸に住み、高級車を複数所有し、家には家政婦と警備員を抱えている大変裕福な家庭もある。しかしそれはほんのごく一部で、大半はとても貧しい暮らしをしている。
また、貧しいの家庭の多くの子供たちが学校にも行けず働かざる得ない状況にある。児童労働はこの国の社会問題の一つとして挙げられているほどだ。
貧しい家庭がこの所得階級を抜け出すことは不可能に近い。
自分が監督をしているU-18の選手も大半が貧しい家庭の出身だ。
高校の授業料が払えずやむを得ず休学している選手もいれば、いつも穴のあいたボロボロのスパイクを履いて練習し、練習場に通う為の往復約40円(バス乗車は一回$0.25)のバス代さえも払えない選手もいる。
プロの予備軍という立場にいる彼らにとってトップチームに上がって活躍しサッカー選手として成功することが、貧困の世界から抜け出す唯一の手段なのだ。
以前ミーティングで選手全員に『なぜサッカーをやっているのか?』と質問したところ、
『サッカーをできるだけ高いレベルで楽しみたい。』
『サッカーが好きだから。』
『W杯に出場するのが夢だから。』
『トップチームに上がって有名になりたい。』
『外国に行ってプレーしたい。』
『有名になって超可愛いこと結婚したい。』など、それぞれ様々な答えが返ってきた。
しかし、それに加えて全員が
『サッカーでお金を稼いで家族を助けたい!』
と真剣に答えたことに驚かされた。
その時自分は『なんとしても彼らを上に引き上げる!』と強く心に誓った・・・
ここで日本の若き選手達にも聞きたい、
『あなたはなぜサッカーをやっているのですか?』
人種は「メスティソ」と呼ばれる先住民とスペイン人の混血が約6割、「インディヘナ」(先住民)が約3割、欧米からの移民の白人が約1割、他、という割合になっている。
この割合は所得階級をそのまま映し出していると言っても過言ではない。
プール付きの豪邸に住み、高級車を複数所有し、家には家政婦と警備員を抱えている大変裕福な家庭もある。しかしそれはほんのごく一部で、大半はとても貧しい暮らしをしている。
また、貧しいの家庭の多くの子供たちが学校にも行けず働かざる得ない状況にある。児童労働はこの国の社会問題の一つとして挙げられているほどだ。
貧しい家庭がこの所得階級を抜け出すことは不可能に近い。
自分が監督をしているU-18の選手も大半が貧しい家庭の出身だ。
高校の授業料が払えずやむを得ず休学している選手もいれば、いつも穴のあいたボロボロのスパイクを履いて練習し、練習場に通う為の往復約40円(バス乗車は一回$0.25)のバス代さえも払えない選手もいる。
プロの予備軍という立場にいる彼らにとってトップチームに上がって活躍しサッカー選手として成功することが、貧困の世界から抜け出す唯一の手段なのだ。
以前ミーティングで選手全員に『なぜサッカーをやっているのか?』と質問したところ、
『サッカーをできるだけ高いレベルで楽しみたい。』
『サッカーが好きだから。』
『W杯に出場するのが夢だから。』
『トップチームに上がって有名になりたい。』
『外国に行ってプレーしたい。』
『有名になって超可愛いこと結婚したい。』など、それぞれ様々な答えが返ってきた。
しかし、それに加えて全員が
『サッカーでお金を稼いで家族を助けたい!』
と真剣に答えたことに驚かされた。
その時自分は『なんとしても彼らを上に引き上げる!』と強く心に誓った・・・
ここで日本の若き選手達にも聞きたい、
『あなたはなぜサッカーをやっているのですか?』
一時帰国
来週日本に一時帰国します。
日本への帰国は二年半振り。
今年一月、スペインから急遽シーズン開幕に合わせエクアドルに渡ったので、日本に寄る暇もなかったのだ。
自分の場合、一時帰国をせずに海外生活を続けるのは二年が限度だ。
それ以上経つといろんな支障が出てくる。
一番困るのは、日本語がスムーズに出てこなくなること。
こちらの生活では普段、妻と話す以外滅多に日本語を使う機会がない。
それに夫婦の会話は普段使う言葉が限られているからだろうか?(笑)
この症状を自覚するのは日本へ電話をした時だ。
話をしていると先にスペイン語の単語が頭に浮かんできてしまい、それを日本語に訳して話そうとするから言葉がスムーズに出なくなる。
この症状は日本に帰国しても回復するのに数週間かかる。
前回の一時帰国の時(この時も二年半ぶり)、秋葉原の人混みで人にぶつかった際、
『ぺルドン!』(すみません)と、思いっきりスペイン語で謝ってしまい、完全に変な人になっていた(苦笑)
あの時は、本当に恥ずかしい思いをしたのを今でも覚えている。
そして、やっと日本語が回復してきたころにはまた海外に戻らなくてはならないのがつらいところ。
日本で会う皆さん多少日本語がおかしくても大目に見てください!
久し振りに会う家族、友人、これまでお世話になった方々。五年ぶりに過ごす日本の年末年始。
今から心待ちにしています。
日本への帰国は二年半振り。
今年一月、スペインから急遽シーズン開幕に合わせエクアドルに渡ったので、日本に寄る暇もなかったのだ。
自分の場合、一時帰国をせずに海外生活を続けるのは二年が限度だ。
それ以上経つといろんな支障が出てくる。
一番困るのは、日本語がスムーズに出てこなくなること。
こちらの生活では普段、妻と話す以外滅多に日本語を使う機会がない。
それに夫婦の会話は普段使う言葉が限られているからだろうか?(笑)
この症状を自覚するのは日本へ電話をした時だ。
話をしていると先にスペイン語の単語が頭に浮かんできてしまい、それを日本語に訳して話そうとするから言葉がスムーズに出なくなる。
この症状は日本に帰国しても回復するのに数週間かかる。
前回の一時帰国の時(この時も二年半ぶり)、秋葉原の人混みで人にぶつかった際、
『ぺルドン!』(すみません)と、思いっきりスペイン語で謝ってしまい、完全に変な人になっていた(苦笑)
あの時は、本当に恥ずかしい思いをしたのを今でも覚えている。
そして、やっと日本語が回復してきたころにはまた海外に戻らなくてはならないのがつらいところ。
日本で会う皆さん多少日本語がおかしくても大目に見てください!
久し振りに会う家族、友人、これまでお世話になった方々。五年ぶりに過ごす日本の年末年始。
今から心待ちにしています。
チームマネージメントの秘訣
エクアドルU-18ナショナルリーグは年間で44試合の試合が行われる。
(そのうち18試合が標高2200?2800mの都市で行われる)
10ヵ月もの間、毎週厳しい戦いが続く。
シーズンを通して常に絶好調な状態をキープするのが理想だが、この長いリーグ戦を戦っているとチームはいい状態の時も悪い時もある。
連敗などでチームが沈んでいる時、いかに切り替えあげていくか、指導者の手腕が問われる。
自分の方針は
『勝っているときはガンガン練習して、負けているときはあまり練習をしない。』
エッ、それは逆では? と思う方、きっと真面目でいい人です。
自分みたいにちょっとひねくれた日本人は違うのです(笑)
連勝しチームがのっている時は、それを利用してより厳しくガンガン練習する。
連敗しチーム状態が落ちている時、さらに厳しく練習すると、選手たちはあれもこれも改善しなくてはいけないと思いこみ、かえって不安が拡がる。とくに内容は悪くないが結果が出ないときなどは尚更。次の試合までに改善する項目をできる限り搾り少なくすることが重要だ。
そして敗戦後、課題練習をする前に最も重要なことは、沈んだ雰囲気を切り替えることだ。
例えば、土曜日の試合で負けた後の最初の練習で自分のチームでは、サイドからのクロスボールを上げてボレーでシュートする超シンプルなトレーニングをしたりしている。
決してチームの敗因を改善するためのメニューではないが、ボレーで思いっきりボールを蹴飛ばすと気持ちがスカッとするし、ジダンのように豪快なボレーが決まった時は大喜びして非常に盛り上がる。
心が傷ついたままでは次の試合は戦えない。下を向いているチームを上に上げていくにはリフレッシュが効果的だ。
他にかなりリラックスするのに効果的だったのが、小学生の時に体育の授業で行った『ドッチボール』。
思いっきりボールを投げて人にぶつけることができるスポーツなんて他にはない。
選手が最も緊張するエクアドルで「クラシコ」と呼ばれるダービーマッチの前日にウォーミングアップに取り入れたら大盛り上がり。
彼らにとって初めてやるこの競技、ラテンの血に火をつけたようだ。
超白熱して激しくボールをぶつけ合っていました。リラックス&闘争心をかきたてる相乗効果がありました!
おかげで次の日のダービーマッチでは多くの選手が指にテーピングを巻いて(突き指の為)試合に出場。
サッカーボールではちょっと重すぎたようです(笑)
(そのうち18試合が標高2200?2800mの都市で行われる)
10ヵ月もの間、毎週厳しい戦いが続く。
シーズンを通して常に絶好調な状態をキープするのが理想だが、この長いリーグ戦を戦っているとチームはいい状態の時も悪い時もある。
連敗などでチームが沈んでいる時、いかに切り替えあげていくか、指導者の手腕が問われる。
自分の方針は
『勝っているときはガンガン練習して、負けているときはあまり練習をしない。』
エッ、それは逆では? と思う方、きっと真面目でいい人です。
自分みたいにちょっとひねくれた日本人は違うのです(笑)
連勝しチームがのっている時は、それを利用してより厳しくガンガン練習する。
連敗しチーム状態が落ちている時、さらに厳しく練習すると、選手たちはあれもこれも改善しなくてはいけないと思いこみ、かえって不安が拡がる。とくに内容は悪くないが結果が出ないときなどは尚更。次の試合までに改善する項目をできる限り搾り少なくすることが重要だ。
そして敗戦後、課題練習をする前に最も重要なことは、沈んだ雰囲気を切り替えることだ。
例えば、土曜日の試合で負けた後の最初の練習で自分のチームでは、サイドからのクロスボールを上げてボレーでシュートする超シンプルなトレーニングをしたりしている。
決してチームの敗因を改善するためのメニューではないが、ボレーで思いっきりボールを蹴飛ばすと気持ちがスカッとするし、ジダンのように豪快なボレーが決まった時は大喜びして非常に盛り上がる。
心が傷ついたままでは次の試合は戦えない。下を向いているチームを上に上げていくにはリフレッシュが効果的だ。
他にかなりリラックスするのに効果的だったのが、小学生の時に体育の授業で行った『ドッチボール』。
思いっきりボールを投げて人にぶつけることができるスポーツなんて他にはない。
選手が最も緊張するエクアドルで「クラシコ」と呼ばれるダービーマッチの前日にウォーミングアップに取り入れたら大盛り上がり。
彼らにとって初めてやるこの競技、ラテンの血に火をつけたようだ。
超白熱して激しくボールをぶつけ合っていました。リラックス&闘争心をかきたてる相乗効果がありました!
おかげで次の日のダービーマッチでは多くの選手が指にテーピングを巻いて(突き指の為)試合に出場。
サッカーボールではちょっと重すぎたようです(笑)
おくりびと
今シーズンも残り4試合、一ヵ月を残すのみとなった。
今年1月からU-18のチームを率い、我がチームからトップチームに2名、リザーブチームに3名の選手が昇格した。
指導者の中には自身のチームの戦力維持の為、選手の昇格を拒む指導者も少なくない。
しかし、自分の場合は全く逆で、自分の目標は「自分のチームからシーズン中に5人以上の選手をトップチームもしくはリザーブチームに送り込むこと」で、話があったら喜んで送り出すことを公言している。
それが選手のモチベーションupに大いにつながり、仲間が上へあがって活躍することは、他の選手にとっても、これ以上にない刺激となるのだ。
また、下部組織の監督として1人でも多くの選手が上に昇格することが、一番重要な仕事だと認識している。
実際、5名の主力選手がいなくなり、かなりの戦力ダウンとなった。だが、かといって新しい選手を他のクラブから連れてくる資金的余裕はない。下のU-16の選手を引き上げる以外にないわけだが、この年代の2年の違いはフィジカル的に差が大きい。適応するのはそう簡単ではない。よって苦しい戦いを強いられる。
選手を育て、送り出す。たとえ身を削ってでも。
振り返ればユース年代を指導するようになって12年、3カ国で仕事をしてきた。
選手だけでなく、そろそろ自分も上へ昇格しなければ!
トップまで上がれば選手を持っていかれることはもうないからね(笑)
今年1月からU-18のチームを率い、我がチームからトップチームに2名、リザーブチームに3名の選手が昇格した。
指導者の中には自身のチームの戦力維持の為、選手の昇格を拒む指導者も少なくない。
しかし、自分の場合は全く逆で、自分の目標は「自分のチームからシーズン中に5人以上の選手をトップチームもしくはリザーブチームに送り込むこと」で、話があったら喜んで送り出すことを公言している。
それが選手のモチベーションupに大いにつながり、仲間が上へあがって活躍することは、他の選手にとっても、これ以上にない刺激となるのだ。
また、下部組織の監督として1人でも多くの選手が上に昇格することが、一番重要な仕事だと認識している。
実際、5名の主力選手がいなくなり、かなりの戦力ダウンとなった。だが、かといって新しい選手を他のクラブから連れてくる資金的余裕はない。下のU-16の選手を引き上げる以外にないわけだが、この年代の2年の違いはフィジカル的に差が大きい。適応するのはそう簡単ではない。よって苦しい戦いを強いられる。
選手を育て、送り出す。たとえ身を削ってでも。
振り返ればユース年代を指導するようになって12年、3カ国で仕事をしてきた。
選手だけでなく、そろそろ自分も上へ昇格しなければ!
トップまで上がれば選手を持っていかれることはもうないからね(笑)
危機一髪!
スペイン住んでいたときも自分の周りでいろんな事件が起こったが、エクアドルでの今回の事件はスケールが違った。
警官の昇給年数延長と賞与カット法案可決に反対する警官たちが全国一斉にデモ。警官と組んだ軍の一部が大統領の国外避難を封じるためキトの空港を封鎖。デモは暴動化し挙句の果てに大統領を軟禁、事態はクーデターに発展。
この貧富の差が激しい国で警官が街にいないとどうなるか・・・
全国各地で街は完全に無法地帯と化した。
我が家の近所のショッピングモールも開店朝一銀行強盗が襲撃。市内ではスーパーや商店のシャッターをぶち壊し強奪が多発、老若男女、子供を従えスーパーの食料を強奪、冷蔵庫まで運び出す。もうこれは何でもありの危険な状態。国は非常事態を宣言。
その日の朝、出勤せず自宅で様子をみることにした。TVで映し出される市内のすさまじい様子から全カテゴリーの練習中止を決定、安全の為自宅に残るよう指示。しかし、連絡が取れない選手がいた為クラブの練習場に駆け付けた。
案の定、数名の選手が来ていた。ひとまずクラブ施設内にある選手寮に残るように指示。
やるべきことを終え、帰宅するためにタクシーに電話するがどれも電話がつながらない。自宅にはこの情勢の中ひとり妻が家に残っている。なんとか早く家に戻らなければならない。やむを得ず危険な通りに出てタクシーを拾うことに。しかし、この状況では主要交通機関であるバスもタクシーも走っていない。通りに取り残された自分たちは身の危険を感じた。遠くから向かってくる集団はどれも強盗に見える。
まして、こういう時真っ先に狙われるのは自分のような外国人である。
不安がよぎったが、数分後電話が鳴り幸運にもいつも使っているタクシーがすぐに来てくれることに。間一髪でようやく無事に家に帰ることができた。
夜になっても大統領は解放されず、隣接各国大統領から現大統領支持のメッセージが届く。事態は長期化する可能性が出てきたが、深夜に死者も出る激しい銃撃戦の末、特殊部隊が大統領を無事救出し事態は収束。
とはいえ、国内非常事態宣言は事態発生から8日間に延長され、街には警官の代わりに軍隊が出動している。これから一体どうなるのだろうと心配していた。
しかし驚くことに、なんと翌日には国中ほぼ全て通常通りに戻っていた!
自分はてっきり、これはサッカーどころではない(人生で初めてそう思いました・笑)、明日も練習できないし、当然翌日のリーグ戦も延期だと思っていたら、非常事態中にもかかわらず、週末は通常通り全国各地で公式戦が行われた。
自分もエクアドル国民の、この切り替えの速さに拍子抜けをくらうことになった。
気持ちの整理がつかないまま試合を戦うことになった・・・が、3―1で勝利。おかげで自分も切り替えができた。
この貴重な経験を今後の指導の肥やしとしたいと思います(笑)
警官の昇給年数延長と賞与カット法案可決に反対する警官たちが全国一斉にデモ。警官と組んだ軍の一部が大統領の国外避難を封じるためキトの空港を封鎖。デモは暴動化し挙句の果てに大統領を軟禁、事態はクーデターに発展。
この貧富の差が激しい国で警官が街にいないとどうなるか・・・
全国各地で街は完全に無法地帯と化した。
我が家の近所のショッピングモールも開店朝一銀行強盗が襲撃。市内ではスーパーや商店のシャッターをぶち壊し強奪が多発、老若男女、子供を従えスーパーの食料を強奪、冷蔵庫まで運び出す。もうこれは何でもありの危険な状態。国は非常事態を宣言。
その日の朝、出勤せず自宅で様子をみることにした。TVで映し出される市内のすさまじい様子から全カテゴリーの練習中止を決定、安全の為自宅に残るよう指示。しかし、連絡が取れない選手がいた為クラブの練習場に駆け付けた。
案の定、数名の選手が来ていた。ひとまずクラブ施設内にある選手寮に残るように指示。
やるべきことを終え、帰宅するためにタクシーに電話するがどれも電話がつながらない。自宅にはこの情勢の中ひとり妻が家に残っている。なんとか早く家に戻らなければならない。やむを得ず危険な通りに出てタクシーを拾うことに。しかし、この状況では主要交通機関であるバスもタクシーも走っていない。通りに取り残された自分たちは身の危険を感じた。遠くから向かってくる集団はどれも強盗に見える。
まして、こういう時真っ先に狙われるのは自分のような外国人である。
不安がよぎったが、数分後電話が鳴り幸運にもいつも使っているタクシーがすぐに来てくれることに。間一髪でようやく無事に家に帰ることができた。
夜になっても大統領は解放されず、隣接各国大統領から現大統領支持のメッセージが届く。事態は長期化する可能性が出てきたが、深夜に死者も出る激しい銃撃戦の末、特殊部隊が大統領を無事救出し事態は収束。
とはいえ、国内非常事態宣言は事態発生から8日間に延長され、街には警官の代わりに軍隊が出動している。これから一体どうなるのだろうと心配していた。
しかし驚くことに、なんと翌日には国中ほぼ全て通常通りに戻っていた!
自分はてっきり、これはサッカーどころではない(人生で初めてそう思いました・笑)、明日も練習できないし、当然翌日のリーグ戦も延期だと思っていたら、非常事態中にもかかわらず、週末は通常通り全国各地で公式戦が行われた。
自分もエクアドル国民の、この切り替えの速さに拍子抜けをくらうことになった。
気持ちの整理がつかないまま試合を戦うことになった・・・が、3―1で勝利。おかげで自分も切り替えができた。
この貴重な経験を今後の指導の肥やしとしたいと思います(笑)
自分の最大の武器
先日、このブログの読者の方から、自分はどうして海外で指導者としてやってこられているのか? という質問を受けた。
自分は過去を振り返ることはあまりなく、どちらかというと前ばかり見ている人間なのでそんなことまともに考えたことがなかった。
改めて考えてみると、自分には一つだけ心がけていることがある。
海外暮らしが長くなり、外国人の中で働き、社会に溶け込んでも「日本人」としての自分を忘れないこと。
サッカーの本場といわれる欧州、南米で日本人がサッカーの仕事をしていくのは大変難しいことである。まして教える立場の指導者となると尚更である。
野球で例えるなら、東南アジアなど野球後進国の人が日本の野球チームを指導しているのと同じである。そんなことはあり得ないといっても過言ではない。
自分はスペインとエクアドルで指導者をしていきて、就任したばかりのころや、勝負ごとなので試合に負けた時は、特に日本人の自分に対してボロクソ言われることも多々ある。
日本人であることが一見ハンデであるとしか思えないが、自分にとって日本人のメンタリティーが海外のサッカー界で仕事していくうえで非常に役立っている。
個人主義の社会の中で、自分よりも他人や組織を尊重できるという日本人のメンタリティーはとても重要なことだ。クラブという組織の中で働くには欠かせないもの。しかしサッカーの監督というエンターテイメントの世界で働く個人事業主にはなかなかできないようだ。
すぐに熱くなりがちなラテン系の人々の中で、物事を主観ではなく、より客観的に冷静にみようとすることは、大変貴重なことだ。
また、たとえ結果がなかなか出ず、批判を浴び、クビになりそうになっても、自分のやりたいことを貫く。もしクビになったらその時はその時だと就任時から『腹をくくる』ようにしている。そうなると自分の判断にブレがなくなる。
もし、自分が外国人に同化し全く同じメンタリティーを持つようになったら、ここでの自分の存在価値は全くない。この厳しい競争社会の中で生き残っていくのは不可能だろう。
日本人のメンタリティーは自分にとって最大の武器なのだ。
自分は過去を振り返ることはあまりなく、どちらかというと前ばかり見ている人間なのでそんなことまともに考えたことがなかった。
改めて考えてみると、自分には一つだけ心がけていることがある。
海外暮らしが長くなり、外国人の中で働き、社会に溶け込んでも「日本人」としての自分を忘れないこと。
サッカーの本場といわれる欧州、南米で日本人がサッカーの仕事をしていくのは大変難しいことである。まして教える立場の指導者となると尚更である。
野球で例えるなら、東南アジアなど野球後進国の人が日本の野球チームを指導しているのと同じである。そんなことはあり得ないといっても過言ではない。
自分はスペインとエクアドルで指導者をしていきて、就任したばかりのころや、勝負ごとなので試合に負けた時は、特に日本人の自分に対してボロクソ言われることも多々ある。
日本人であることが一見ハンデであるとしか思えないが、自分にとって日本人のメンタリティーが海外のサッカー界で仕事していくうえで非常に役立っている。
個人主義の社会の中で、自分よりも他人や組織を尊重できるという日本人のメンタリティーはとても重要なことだ。クラブという組織の中で働くには欠かせないもの。しかしサッカーの監督というエンターテイメントの世界で働く個人事業主にはなかなかできないようだ。
すぐに熱くなりがちなラテン系の人々の中で、物事を主観ではなく、より客観的に冷静にみようとすることは、大変貴重なことだ。
また、たとえ結果がなかなか出ず、批判を浴び、クビになりそうになっても、自分のやりたいことを貫く。もしクビになったらその時はその時だと就任時から『腹をくくる』ようにしている。そうなると自分の判断にブレがなくなる。
もし、自分が外国人に同化し全く同じメンタリティーを持つようになったら、ここでの自分の存在価値は全くない。この厳しい競争社会の中で生き残っていくのは不可能だろう。
日本人のメンタリティーは自分にとって最大の武器なのだ。
デビュー戦
エクアドルでただイグアナと遊んでいるわけではありません。
ちゃんと仕事しています(笑)
最近その成果が少しずつ出てきました。
先月、自分のチーム(U-18)から二人の選手がトップチームに昇格した。
一人は左右のウィングをこなすクリストファー・スワレス(16歳)。年代別のエクアドル代表にも選ばれている。今シーズンの最初はU-16のチームでプレーしていたが、U-18に引き上げ、そこでの活躍が認められリザーブチーム(サテライト)を飛び越え、一気にトップチームに上がった。
もう一人は左サイドバックのクリスチャン・クルス(18歳)これまで各年代での代表歴がない全くの無名の選手だ。性格もおとなしくとても恥ずかしがりやだ。
しかし、ピッチに立つと左サイドを大胆に突破する攻撃的サイドバックに変身する。
エクアドルリーグには、若手の選手を育てるため、18歳以下の選手が一試合につき45分以上出場しなくてはならないルールがある。
そのためどのクラブもトップチームに18歳以下の選手を数名抱えている。
バルセロナSCもシーズン当初から二人のユース年代の選手が入っているが、多くのポジションでの選手をそろえるため二人が昇格になったのだ。
そして先日、クリスチャン・クルスがトップチームの試合にデビューしたのだ。
自分は試合前にアンヘル(クラブ・ディレクター)からクルスがデビューすると聞いて喜んだ。
試合前のホテルでのチーム昼食時、アンヘルがクルスに激励の握手をすると緊張しているのかクルスの手はかなり汗ばんでいたらしい(笑)。 それを聞いて普段サッカーでは(自分のチームの試合でも)緊張しない自分までなんだかドキドキしてきた・・・
スタジアムの大観衆の前にクルスが先発出場、いよいよキックオフとなった。試合開始直後、相手チームがロングボールを放り込んでくる。そのボールをクルスは空中で相手FWと競り合い見事にヘディングで跳ね返した。そのプレーに観衆は湧く。サポターも自分と同じ気持ちでクルスのデビュー戦を暖かく見守っている。
最初のプレーが上手くいくと緊張が解けたのか、その後はいつも通り絶妙なタイミングでサイドを駆け上がり、いいクロスボールを上げ、突破をはかり相手のイエローカードを誘うなどデビュー戦で期待以上の活躍だった。

foto by futbolecuador.com
前半を終え45分の役目をしっかりこなし普段レギュラーのエクアドル代表選手と交代、お役御免となった。その後、試合は3?1の勝利で終わり彼にとっても最高のデビュー戦となった。
その日、自分の試合で勝ったときとはまた違う別の満足感に浸ることができた。
それは育成年代の指導者としてのもう1つの歓びだ。
ちゃんと仕事しています(笑)
最近その成果が少しずつ出てきました。
先月、自分のチーム(U-18)から二人の選手がトップチームに昇格した。
一人は左右のウィングをこなすクリストファー・スワレス(16歳)。年代別のエクアドル代表にも選ばれている。今シーズンの最初はU-16のチームでプレーしていたが、U-18に引き上げ、そこでの活躍が認められリザーブチーム(サテライト)を飛び越え、一気にトップチームに上がった。
もう一人は左サイドバックのクリスチャン・クルス(18歳)これまで各年代での代表歴がない全くの無名の選手だ。性格もおとなしくとても恥ずかしがりやだ。
しかし、ピッチに立つと左サイドを大胆に突破する攻撃的サイドバックに変身する。
エクアドルリーグには、若手の選手を育てるため、18歳以下の選手が一試合につき45分以上出場しなくてはならないルールがある。
そのためどのクラブもトップチームに18歳以下の選手を数名抱えている。
バルセロナSCもシーズン当初から二人のユース年代の選手が入っているが、多くのポジションでの選手をそろえるため二人が昇格になったのだ。
そして先日、クリスチャン・クルスがトップチームの試合にデビューしたのだ。
自分は試合前にアンヘル(クラブ・ディレクター)からクルスがデビューすると聞いて喜んだ。
試合前のホテルでのチーム昼食時、アンヘルがクルスに激励の握手をすると緊張しているのかクルスの手はかなり汗ばんでいたらしい(笑)。 それを聞いて普段サッカーでは(自分のチームの試合でも)緊張しない自分までなんだかドキドキしてきた・・・
スタジアムの大観衆の前にクルスが先発出場、いよいよキックオフとなった。試合開始直後、相手チームがロングボールを放り込んでくる。そのボールをクルスは空中で相手FWと競り合い見事にヘディングで跳ね返した。そのプレーに観衆は湧く。サポターも自分と同じ気持ちでクルスのデビュー戦を暖かく見守っている。
最初のプレーが上手くいくと緊張が解けたのか、その後はいつも通り絶妙なタイミングでサイドを駆け上がり、いいクロスボールを上げ、突破をはかり相手のイエローカードを誘うなどデビュー戦で期待以上の活躍だった。

foto by futbolecuador.com
前半を終え45分の役目をしっかりこなし普段レギュラーのエクアドル代表選手と交代、お役御免となった。その後、試合は3?1の勝利で終わり彼にとっても最高のデビュー戦となった。
その日、自分の試合で勝ったときとはまた違う別の満足感に浸ることができた。
それは育成年代の指導者としてのもう1つの歓びだ。

