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   サッカーのある人生を 

       バルセロナS.C(エクアドル)のプロサッカーコーチ・徳永尊信(通称TAKA)のブログ

チームマネージメントの秘訣

エクアドルU-18ナショナルリーグは年間で44試合の試合が行われる。
(そのうち18試合が標高2200?2800mの都市で行われる)
10ヵ月もの間、毎週厳しい戦いが続く。
シーズンを通して常に絶好調な状態をキープするのが理想だが、この長いリーグ戦を戦っているとチームはいい状態の時も悪い時もある。
連敗などでチームが沈んでいる時、いかに切り替えあげていくか、指導者の手腕が問われる。

自分の方針は
『勝っているときはガンガン練習して、負けているときはあまり練習をしない。』

エッ、それは逆では? と思う方、きっと真面目でいい人です。
自分みたいにちょっとひねくれた日本人は違うのです(笑)

連勝しチームがのっている時は、それを利用してより厳しくガンガン練習する。
連敗しチーム状態が落ちている時、さらに厳しく練習すると、選手たちはあれもこれも改善しなくてはいけないと思いこみ、かえって不安が拡がる。とくに内容は悪くないが結果が出ないときなどは尚更。次の試合までに改善する項目をできる限り搾り少なくすることが重要だ。

そして敗戦後、課題練習をする前に最も重要なことは、沈んだ雰囲気を切り替えることだ。
例えば、土曜日の試合で負けた後の最初の練習で自分のチームでは、サイドからのクロスボールを上げてボレーでシュートする超シンプルなトレーニングをしたりしている。
決してチームの敗因を改善するためのメニューではないが、ボレーで思いっきりボールを蹴飛ばすと気持ちがスカッとするし、ジダンのように豪快なボレーが決まった時は大喜びして非常に盛り上がる。
心が傷ついたままでは次の試合は戦えない。下を向いているチームを上に上げていくにはリフレッシュが効果的だ。

他にかなりリラックスするのに効果的だったのが、小学生の時に体育の授業で行った『ドッチボール』。
思いっきりボールを投げて人にぶつけることができるスポーツなんて他にはない。
選手が最も緊張するエクアドルで「クラシコ」と呼ばれるダービーマッチの前日にウォーミングアップに取り入れたら大盛り上がり。
彼らにとって初めてやるこの競技、ラテンの血に火をつけたようだ。
超白熱して激しくボールをぶつけ合っていました。リラックス&闘争心をかきたてる相乗効果がありました!
おかげで次の日のダービーマッチでは多くの選手が指にテーピングを巻いて(突き指の為)試合に出場。
サッカーボールではちょっと重すぎたようです(笑)


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